イシモチはどんな魚か
釣り人が「イシモチ」と呼ぶのは、主にシログチ(ニベ科)という魚です。頭の中に大きな耳石(じせき)を持つことから「石持ち」の名が付きました。釣り上げると浮き袋を使って「グーグー」と鳴くのも特徴で、関西では「グチ」とも呼ばれます。
砂泥底の海に群れですむ魚で、東京湾、千葉の九十九里・外房、茨城などで乗合船が出ています。水深が浅めの場所で、軽い道具で数が釣れるので、初心者や家族連れにも人気です。
釣れる時期
ほぼ一年中狙えますが、秋から冬・春先にかけてがよく釣れる時期とされます。イシモチは海が少し濁っているときに食いがよいと言われ、雨のあとや波のあとなど、濁りが入った日によく釣れることがあります。
道具と仕掛け
- 竿:1.8〜2.4m前後の、先が柔らかいライトゲーム竿や船竿
- リール:小型の両軸リール、PE1〜2号前後
- オモリ:船宿の指定(東京湾のライトタックルでは25〜30号前後が多い)
- 仕掛け:片テンビンPRに2本針の吹き流し仕掛け、または胴付き仕掛け。イシモチ用の仕掛けPRも市販されています。
- エサ:アオイソメなどの虫エサが定番です。
釣り方とコツ
- 仕掛けを底まで落とし、糸ふけを取ったら、オモリを底から少し上げます。
- 時々ゆっくりと竿を持ち上げて、エサを動かして誘います。
- 「ググッ」「ブルブルッ」というアタリがあっても、すぐには合わせず、竿先がしっかり引き込まれるまで待ちます。
- 掛かったら、一定の速さでゆっくり巻き上げます。
イシモチは口がやわらかく、強く合わせたり速く巻いたりすると口が切れて外れやすい魚です。「待ってから、ゆっくり」がいちばんのコツです。群れでいる魚なので、1匹掛かったら少し待って追い食いを狙うと、2匹同時に釣れることもあります。
実釣レポート:金沢漁港・鴨下丸のイシモチ(2023年12月10日)
筆者は2023年12月10日に、神奈川県・横浜市の金沢漁港から出船する鴨下丸でイシモチを釣りました。冬の東京湾は、イシモチがよく釣れる時期のひとつです。

東京湾の船宿や港については東京湾の船釣りガイドで紹介しています。鴨下丸の最近の釣果は船宿のページで確認できます。
釣果の見方
イシモチの釣果は「20〜35cm 10〜50匹」のように、大きさと数で書かれます。群れに当たると数が伸びる釣りで、竿頭が数十匹になることもあります。シロギス・カレイ・ホウボウ・マゴチなどが混じることもあります。
食べ方
身がやわらかく水分が多い魚なので、塩をふってしばらく置いてから焼く塩焼きや、干物にするのがおすすめです。新鮮なものは刺身や昆布締めでも食べられます。すり身にするとかまぼこやつみれになり、唐揚げや南蛮漬けにもよく合います。身が傷みやすいので、釣ったらすぐに氷でよく冷やして持ち帰りましょう。