日本の船釣りの特徴
日本は海に囲まれ、全国の港に釣り船(「船宿(ふなやど)」と呼ばれます)があります。とくに便利なのが乗合船(のりあいぶね)です。決まった時間に出船する船に、一人からでも予約して乗ることができ、ほかのお客さんと一緒に釣りをします。グループで船を貸し切る仕立船(したてぶね)もあります。
東京・横浜・大阪・神戸などの大きな街から、電車や車で1〜2時間ほどの港にも多くの船宿があり、旅行の日程の中に1日(または半日)の釣りを組み込みやすいのが魅力です。行き先の目安は東京湾・相模湾・大阪湾・明石海峡などの海域ガイドを参考にしてください。
免許は必要?
日本の海で、釣り竿を使って楽しむ釣り(遊漁)には、原則として免許や許可証は必要ありません。ただし、次のことは守る必要があります。
- アワビ・サザエ・イセエビ・ナマコなどは、漁業者の権利(漁業権)の対象になっていることが多く、一般の人がとると密漁になります。釣りの対象は魚と、船宿が案内するイカ・タコなどにしましょう。
- 都道府県ごとに、とってはいけない大きさ・時期・道具などのルールが決まっていることがあります。乗合船では船長がルールに沿って案内してくれるので、指示に従えば問題ありません。
- 川や湖の釣りは、海とはルールが違い、遊漁券が必要なことがあります。
費用の目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 乗合船(半日) | 7,000〜10,000円前後 |
| 乗合船(1日) | 10,000〜15,000円前後 |
| 道具のレンタル | 1,000〜2,000円前後 |
| エサ・氷 | 料金に含まれることが多い |
| 仕掛け(針・糸など) | 数百〜1,000円前後(船宿で買えることが多い) |
料金は釣り物・地域・船宿によって大きく違います。キハダや深場の釣りなどは高くなります。必ず各船宿の公式サイトで確認してください。
支払いは現金のみの船宿がまだ多いので、日本円の現金を用意しておくと安心です。
予約と当日の流れ
- 船宿の公式サイトで、釣り物・出船時刻・集合時刻・料金を確認します。
- 電話・予約フォーム・LINE など、その船宿の方法で予約します。日本語に不安がある場合の例文は予約と当日の流れにまとめています。
- 前日に、出船するかどうかを確認します。日本の船は、風や波が強いと安全のため中止になります。旅行の日程には余裕を持たせましょう。
- 当日は集合時刻の30分ほど前に船宿に着き、受付で乗船名簿(名前・連絡先など)を書いて料金を払います。
船の上でよく使う言葉は船釣りで使う日本語フレーズ集を見ておくと役に立ちます。
安全について
- 日本の釣り船(遊漁船)は国への登録制で、事業者は損害賠償責任保険に入ることが法律で決められています。それでも、旅行保険には入っておくと安心です。
- 船の上では、ライフジャケット(救命胴衣)の着用が義務です。多くの船宿で借りられますが、予約のときに確認しましょう。
- 集合は早朝(5〜7時ごろ)のことが多いです。始発の電車では間に合わない港もあるので、港の近くに前泊するか、レンタカー・タクシーの利用を考えましょう。
- 船酔いが心配な方は、船酔い対策と持ち物チェックリストを参考に、酔い止め薬を用意してください。日本の薬局でも買えます。
どの釣りがおすすめ?
釣りたい魚が決まっている方は、この魚はどこで釣れる?で、その魚の釣果がある港と船宿を、東京・大阪など近くの街ごとに探せます。
初めての方や、短い旅行の合間に楽しみたい方には、道具が軽く、数が釣れやすい次の釣りがおすすめです。
- アジ:一年中狙え、東京湾や大阪湾などの都市近くでも楽しめます。
- タチウオ:銀色に光る細長い魚で、日本らしい釣り物として人気です。
- シロギス:夏に浅い場所で釣れ、家族連れにも向いています。
- カワハギ:秋から冬に、ゲーム性の高い釣りが楽しめます。
釣った魚をどうするかは、旅行中の方にとって大事な問題です。釣った魚の持ち帰りと食べ方もあわせて読んでおきましょう。